建築探訪2
2012年 03月 02日
根津美術館には行きたいと思ってなかなか行けませんでしたが、やっと行くことができました。
隈氏の設計にはディテールの洗練された作品が多くあります。以前に見学した栃木県の那須塩原にある広重美術館もそうでしたが、一見、日本建築に見える建物ですが、近くで見ると現代建築というのが彼のスタイルといってもいいかもしれません。日本建築のスピリットを抽象的に分かりやすくエッセンスを抽出し、現代建築の中で実験的にセロリーを試みているようです。彼の作品の中にはそういった日本建築のノスタルジーを忘れることなく残しているのが共感できる部分ではないかと思います。日本的な装いを求められる歴史性や伝統を現代風に表現するアーティストとしてはとても洗練された作家だと思います。愛媛にも大島の喜老山展望台が彼の作品としては有名です。夕日がきれいでJR西日本のCMにも使われていました。見学すると実に堪能できる作家の建物です。撮影はできませんでしたが、離れの茶室のようなカフェはとてもよかったです。天窓からの光が和紙をとおして注ぎおちてくる中で、お茶ができます。まさに庭園の中の現代茶屋でした。
根津美術館
広重美術館 2003年撮影
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