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文化

 昨日は文化の日でした。最近、定期的にハリテージマネージャー(愛媛県歴史的建造物保全活用資格者)の養成講座を受講していますが、第5回目までの講師を担当して下さった花岡先生が講習の合間にこのような話をして下さいました。「国の重要文化財には指定や認定がそれぞれ建物の運用の仕方で異なる基準を設けていますが、そもそも「文化」って何だと思いますか?」私達はよく使う「文化」という言葉をそれ以外で説明することについてとても難しさをその際に感じました。つまり、普段使っている「文化」という言葉をあまりに当たり前に使っていることで本来の定義について深く考える機会を見失っていることに気付いたように思います。
 「文化」とは辞書で調べると、人類の理想を実現して行く、精神の活動。技術を通して自然を人間の生活目的に役立てて行く過程で形作られた、生活様式およびそれに関する表現。世の中が開けて生活水準が高まっている状態。等、辞書により訳され方はいろいろあります。
 「文化財」はそういう視点からみると、文化的な財産(民族の生活様式の過程を人の技術により自然や物を社会の中で豊かにしてきた財産)として解釈することができると言えるのかもしれません。勿論、無形・有形・民俗・史跡・名勝・天然記念物・伝統的建造物群等、色々と種類はありますが、それらは民族や文明の発達の過程で生み出されてきた共通の人々の財産として認められたもの、と説明することができるでしょう。今の社会でも50年以上自分たちの持っている財産が高いレベルで生活様式として構築されている場合、文化財として指定や認定がされる可能性があります。例えば私達の仕事の関係で言えば、歴史ある地方の集落に古くからある酒屋や豪商の住宅、特産物の製造所、古い文化施設や教育機関の建物等、地域の歴史の一部として地域に寄与してきた建物が該当すると言えるでしょう。それらはその地域にとって歴史や街の発展をを説明するうえで不可欠な関係性を社会で構築してきています。それらを保存することは町や市町村、国等にとって重要だと言えます。そのような建物の保存や改修も同時に不可欠となってきます。そんなことで、私も含めた若い建築士の人々にもこのような講習の機会が与えられていることに繋がっているのです。
 さて、「文化」ということばですが、現代の建築にも文化というものは地域、地域でそれぞれの特色として存在していますが、そのことは、また別の機会に少しづつ紹介していきたいと思っています・・・。つづく。





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by atelierbau | 2016-11-04 17:59 | story | Comments(0)

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