素材感
2007年 02月 10日
OT邸の現場へ行った。工事は順調に進んでいる。今日、僕は杉板に着色を施した外壁を確めるために訪れた。着色はやり直しが難しいので、濃さの具合が気になっていた。
今回は黒の着色だが、板の年輪がうっすら見える程度の仕上げにしている。年数が経つと多少色が風化したような感じになるが、その表情もまた味がある。茶色だとはげた感じになるが黒は灰色になる。
外壁の板は下見板張りという方法で施工し、コーナーもすべて斜めにカットして突きつけている。水平のラインが外壁に秩序を与えていて、思った通りいい感じだ。天然の素材でなければやはりこの表情は表現できないだろう。木板の着色材は防虫防腐の塗料なので外壁を腐りにくくする効果がある。更に、内側には通気層もあり、熱は内側に伝わりにくくなっている仕組みだ。
1階はコンクリート打放し仕上げで2・3階が板張りである。足場が取れるのが待ちどおしい。
アトリエ・バウ 建築設計事務所 松山市 愛媛 四国 建築家