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築城の名手 藤堂高虎

 昨日偶然にNHKの番組「その時、歴史が動いた」を見ていたら、藤堂高虎の特集をしていた。彼は戦国時代(安土桃山時代)に浅井長政・豊臣秀吉・徳川家康等10人の君主に仕え、32万石の大名にまでなった。(1万石とは1万人の人が1年間に食べる米の量をさし、経済力の目安であった。)愛媛にもゆかりがある。宇和島城と今治城が彼により作られている。
 今治城は、高虎が関が原の戦いで功績を納めたことにより家康から20万石の大名として9年間今治に在任したときに作られている。特に紹介したいのが、海に面した砂地に今治城を築城したことである。当時は3重の堀で囲まれ、そこには海水が引かれていた。堀は水位が調整でき、高虎が育ててきた水軍の基地としても機能していた。海の水を利用してつくられ、外堀に囲まれた地域は町割が進み、都市機能が発達していった。(残念ながら現在は一番内側の堀と石垣が古い遺産として残っている。)彼は他にも和歌山城、大和郡山城、紀州粉河城、赤木城、宇和島城、膳所城、大洲城、甘崎城、灘城、伏見城、名古屋城、今治城、丹波篠山城、江戸城、丹波亀山城、伊賀上野城、津城、二条城、大坂城、駿府城等の築城、修築、縄張りなどに関わっている。まさに戦国時代の建築家である。

 
築城の名手 藤堂高虎_e0028417_22441987.jpg

by atelierbau | 2005-09-30 22:50 | 建築 デザイン | Comments(0)

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