人気ブログランキング | 話題のタグを見る

国立競技場

 今日はとても残念なニュースに言葉が出ませんでした。
 建築会社の予算調整の努力不足で世界的に活躍する超有名女性建築家ザハ・ハディッドさんの設計した国立競技場が白紙撤回されてしまいました。ザハ・ハディッドさんの建築事務所のオフィシャルウェブサイトに新国立競技場についてコメントがありましたので、訳させて頂きました。大手のサイトでは部分的な文章のみを切り取って、あおりたてる報道しているので、見るに見かねて訳させて頂きました。全文は取り上げられるほどの感情的な文章ではまったくありませんでした。


 Zaha hadid Architects オフィシャルウェブサイトより

 日本語訳

 2015.7.17 
新国立競技場 , ザハ・ハディッド 建築設計事務所

私達の今回の英国・日本の設計チームは文部科学省と共に新しい国立競技場の設計についてとても尽力してきました。それは2019年のラグビーワールドカップを迎えるためのものとして、そして東京オリンピックや50年、100年先の新たな日本のスポーツのホームとして提供される場所でした。
 
 コストとベネフィット(得られるもの)について、国民や政治家によく理解され、吟味され、明確に、そして正確に判断されたことは完全に正しいことだと思います。それは総理大臣の「白紙に戻す」という理由の一つになったのだと思います。

 私達はさまざまな文化施設やスポーツ施設、大成功に終わったロンドンオリンピック2012のスタジアム設計について得た経験を用い、日本の文部科学省の求めるコストパフォーマンスの良い、フレキシブルで、力づよい国立競技場を設計してきました。

 最近、デザインが原因によるコストの上昇が報告されましたが、私たちは一般的な材料や日本の建設会社が可能な技術の範囲、そして文部科学省の予算内で建設できる内容で設計しています。本当の国立競技場の挑戦は急激に上昇する東京の建築費とフィックスされたオリンピックまでのスケジュールの中で、受け入れ可能な建築費を出せるかということだと思います。
by atelierbau | 2015-07-17 21:23 | 建築 デザイン | Comments(0)

設計事務所と作るオリジナルの家づくり


by atelierbau