先週西条市にてCLTを使った建築中の現場を見学させて頂きました。7〜8mほどの集成材わ使った軸組在来工法でのスパンとCLTを使った2mほどの持ち出しの庇が特徴の児童福祉施設でした。体力壁としてはあえてあまり使わず、非耐力壁として内部のホールに表しで使っていました。コストバランスによる採用例でしたが、せっかくの良い素材を全体的には出さずに使っているのが少し残念でした。平屋なので内装制限も緩いはずですが、木材の仕上げを見せずに天井を貼ってしまうような工事で設計士としては少し残念な現場を見てしまいました。いろんな事情があったのでしょうか。せっかく高価で補助金があるCLT構造なので、木の素材を生かした演出を心がけた取り組みをしてほしいなと思いました。私が設計できる機会がいつになるかよくわかりませんが、木造のシェル構造等可能性を感じれる工法なので、今までの木造の次元を超えた建築ができるのではないかと最近感じています。
天井をボードで貼るつもりの現場。この厚み 15cmのCLTを隠してしまうのがもったいない。(照明は照明レールを使うなど色々検討できたのではと思います。残念。)
平屋の現場。CLT講習受講者と見学。
7mほどのスパンのある空間。軸組でも集成材を使うとある程度スパンは飛びます。この現場の場合、CLTの見せ場は軒裏を2m出して仕上げを表しで使っている点。そのほかは在来工法でできる内容になっています。スポット的な採用実例と言った所のようです。百文は一見にしかず。色々事例も見て行きたいと感じた見学会でした。エコ、再生エネルギー、CO2削減等、会社のPRになる工法でもありますので、未来のオフィス建築等としてCLT工法を採用してみたい方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談下さい・・・つづく。
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