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黒の家 建築を巡る旅(3)2018 ~四国・岡山・兵庫編~


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 次に訪れたのが、岡山県、岡山市にある「黒の家」(建築家の神谷昭雄氏の自邸)。10年くらい前に建てられたそうで、お子様達も既に成人され、今はご夫婦で生活されているようでした。
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玄関を入ると、吹抜けのある土間サロンがあり、そこから、和室、LDK、へと繋がっていました。黒のたたき仕上げの床と左官の味わいが、訪れる人を和らいだ空間に包みこんでくれる、そんな空間でした。また、北側の道路側に木格子が印象的で反対側は庭に面していて光と風の取り入れ方が印象的でした。
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和室は、壁が茶色い左官で仕上げられていて、北側に地窓、南側に低めの掃き出し窓があり、窓の正面には直射日光を和らげるための植栽と家庭菜園があり、更にその奥は麦畑が広がっていて、絵的にも室内からの景色に奥行き感を与えているようでした。

土間サロンを経由してLDKに入ると、すぐキッチンがあり、縁側、庭と内部外部が連続した設計となっていました。LDKは東向きに庭に沿って長く面しているようでした。LDKの奥は吹抜けとなっていて、空気が上に上がるように設計されていて、夏は、重量換気で涼しいリビングになっているようでした。

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 壁面の杉の角材は丸くぎで打たれていて、施主自ら打ったそうです。贅沢なリビングのファサードで、構造体は露出するようにあえて見せていました。低めの掃き出しの窓からは畑の風景が季節ごとに変わるそうで、景色は最高にいい場所でした。水田風景を見てみたいなと思いましたが、丁度訪れた時は畑の状態でした。

2階の寝室も見せて頂きました。今はお子様は成人され住んでいないとのことでしたが、きれいに整頓されていました。勾配天井で軸組を隠さずに露出した小屋組みが印象的で、廊下からは土間サロンを見下ろせるようになっていました。

興味深い場所としては和室の上部に小さな書斎が小屋裏に設けられているところでした。横長スリット窓が庭側に設けられ、非日常的な書斎として設けらえているようでしたが、そこに行くには、土間サロンの上部をスリリングな手すりなしの廊下(?)を少し歩いて行き来ができるようになっていました。

土間サロンからリビングに続く廊下もさりげない演出が。壁は杉板型枠のコンクリート打ち放しで、廊下の途中に階段があるのですが、途中まで手すりがないデザインとし、彫刻的な造形としているようでした。

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廊下の先ににリビングの入口がありますが、正面は避けて壁とし、ワンクッション設けて、リビングに入るという廊下の計画でした。心に余裕がある方が受け入れてくれそうな廊下でした。(通常は最短距離にしてほしいといわれがちですが、廊下もさりげなく心を豊かにさせてくれる余韻の空間でもあります。)何が豊かか、それは人によりますが、ひとえに人の感性によるといえるかもしれません。そして、もしかすると私達はその余韻をより豊かに演出したいと思っている人種なのかもしれません。ちょっぴりそんなことを感じた神谷さんの自邸でした・・・・つづく。


※お忙しいところ、JIAの住宅部会の見学の受け入れをしてくださった神谷さんありがとうございました。勉強になりました。











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by atelierbau | 2019-06-25 09:16 | | Comments(0)

設計事務所と作るオリジナルの家づくり


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