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「仏生山温泉」建築を巡る旅(6)2019 ~四国・岡山・兵庫編~

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 昨年の最初の見学先は都合で参加できたかったこともあり、今年の6月に未訪問の高松市の仏生山温泉をJIAの総会の後に訪れることができました。

この建物は建築家の岡昇平氏の設計された建物で、お父様が温泉を掘削し、源泉を発見したことから温泉施設の設計、運営等に関わることになったとのことです。

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ホールと待合スペース(奥は受付)

 建物の外観は板張り+着色塗装で内部に入ると広いホール的な広間が印象的。訪問時は物販スペースとしてりようしたり、湯上りの方の待合畳スペースがあったりと、家族客がゆったりして寛げるスペースとなっていました。ホールと並行して庭が設けられていて心地よい自然光がホールを開放的にしているようでした。展示会等のイベントもできそうなスペースになっているようでした。開口部と間接照明の壁面はシンメトリーとなっていました。内容によっては屋外でもイベント(彫刻の展示、屋外イベント等)ができる多様性のある設計となっているようでした。

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              物販スペース(受付前)と椅子
ホールの一角に受付と飲食スペースがあり、うどんやアイス等の軽食が味わえるようになっていました。利用客家族の待っている間や利用客の待ち合わせ等のスペースとして使われているようでした。

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             飲食スペース
平屋ということもあり豊かな天井高さと自然光、間接照明等の演出が空間を豊かなものにしていました。温泉は男女別で利用でき、お湯はヌルっとした源泉で、私が入った男湯は屋内部と半屋外スペースの外湯と庭があり、中からも外の庭が見えるように適度なプライバシーを植栽で作りつつ、開放的な作りとなっていました。熱い湯、丁度良い湯、冷たい湯が楽しめ、気軽に立ち寄れるお洒落な温泉でした。

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      喫煙スペースの屋外デッキスペース(飲食店の縁側)
 隣に、もともとご両親が経営している旅館施設もあり、宿泊される方はそちらを利用されているようでした。
温泉ができたことで、町の商店街に飲食店が増えたり、本屋さんができたりしているようで、今や仏生山の町の活性化にも貢献している温泉施設になっているようでした。体感して納得しました。ちょっと意外なところにコーンを利用した棚がありましたが、調べてみると、時々外部でのイベントの展示スペースとしても使っているようでしたので、屋内外両方使う展示棚(今回は内部のホールに設置されていました)のようでした。

シンプルな設計でしたが、床下空調等も整備され室内環境は快適な設計とされていました。この日もそうでしたが、また近くに行った際はお湯とうどんをゆっくり楽しめたらと思いました・・・・。(以上JIA住宅部会(近畿支部)見学ツアー同行の報告でした。お誘いくださった関係者の皆様、ありがとうございました。)

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 ※香川なので、この日もこちらで、湯上りにうどんと頂きました。

 ※撮影許可とブログ、インスタ等の掲載は受付で許可を頂きました。



















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by atelierbau | 2019-07-03 09:10 | | Comments(0)

設計事務所と作るオリジナルの家づくり


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