稲嶺成祚(いなみね せいそう)展 沖縄県立美術館にて
2020年 10月 17日
写実から独特の抽象画と色彩の変遷が若いころの自画像から始まり、70年代の絵画の装飾性への着目~面から線への表現の展開、そして最近の作品に至るまで、代表的な作品の様子を見ることができ、貴重な展示会のように思いました。日本に復帰前、復帰後と時代の変化と並行して作品も見ることができるので、社会や歴史、人々の暮らし等、絵画を通して沖縄の歴史を感じることができるように思います。作品の解説の中で「何を書くかも大事だが、どのように描くのかの方により重大なメッセージが入る」と説明している部分が印象に残りました。稲嶺氏の新たな表現の作品を期待しています。11月3日まで特別展で展示されているそうです。